ブログ 2019年01月7日
一般的な性善説や性悪説と言った単純な白黒理論ではなく、人は誰でも、生きていく中で自分の良いところと悪いところがはっきりして来ます。
理性ではこうあるべきと言うことがわかっているのに直せず、自分の本性で言動してしまうところがあるなら、おそらくそれが自分の性悪の性質です。
“自分のポリシーで言動しているだけで、誰にも迷惑をかけていない”などと開き直った事もありましたが、実際は必ず、誰かに嫌な思いや迷惑をかけているものです。
一番怖いのは、その自分の性悪の性質が、気がつかぬうちに他人を傷つけ、悲しみとトラウマを与えてしまったり、性悪が性悪を育て、負の連鎖を広げてしまうことです。
このような自身の性悪な性質は、誰でも少なからずひとつやふたつは有しています。また生きてきた過程で、その性悪に必ず気付かされる機会が何度かは必ずやって来ます。まさしく気づいたその時が、自分を変えていくチャンスなのです。
自分の性質に染みついたものは、中々すぐに変えることはできませんが、変えるための手法はあります。それは、自分で気付いた性悪の性質が、これまでは決して許すことのなかった類の“良いこと”を、日常生活の中で、他人から見てわかるように習慣づけて実行すること、即ち毎日心掛けることです。
例えば、上に立つ身になると相手から挨拶される事が習慣的になりがちなところを、敢えてこちらから挨拶をする事を心掛けてみたり、どんな些細なことでも必ず相手に敬意を評し“ありがとう”と伝える、と言った心掛けなどは、わかりやすいひとつの例です。
私が学生時代から心掛けている事は、落ちているゴミは必ず拾う、誰も見ていない所で掃除をする、どんな事でも一旦は許すという気持ちを持つ、などです。
意識して心掛けて、抵抗感のあった“良いこと”を毎日実行し続けると、やがて自分の中の違和感が消滅し、その“良いこと” が自分の性質となり身について来ます。その時、自分が持っていた性悪の性質は、影を潜めているものと思います。
自分が変わる事により、不思議と相手も変わります。付き合う人間関係も変わっていきます。
マネージングに必要な取捨選択も出来てくるようになります。
そして、自分を変えていく心がけのさきには、変わっていく未来が待っています。